各種観測データの入手方法

沿岸や沖合で観測される津波の波形データと,津波被害が発生した後などに調査された津波痕跡の記録の入手方法等について紹介します. 一部は,津波防災研究ポータル観測データで公開済です. このページは,土木学会 海岸工学委員会内の 津波作用に関する研究レビューおよび活用研究小 委員会の発生・伝播・遡上ワーキンググループ(WG2)の活動と して作成,維持管理しています.

【準リアルタイムデータ】

津波発生後にアクセスすれば波形を閲覧できたり,データをダウンロードすることが出来るサイト

日本

国土地理院
国土地理院が保有する験潮場で観測された潮位データ
JODCオンラインデータ提供システム(J-DOSS)
日本海洋情報センター(海上保安庁・海洋情報部)の観測データ

日本(波形画像の閲覧のみ)

気象庁の潮位観測情報
1週間前までの波形を閲覧できます.
過去のデータのオフライン申請はこちら
NOWPHASの毎分平均水面(沖合)(リンクは第二海堡の例)
右上のメニューの「エリア選択」でエリアを選択して,観測点を選択するとグラフが閲覧できます
過去のデータのオフライン申請はこちら

世界

DART
米国海洋大気庁(NOAA)が構築した海底水圧計ネットワークの観測データ
UNESCO IOC Sea Level Station Monitoring Facility (UNESCO/IOC)
イベントが発生した場合には,トップページの News にイベント名と,観測された波形へのリンクが作成される. また,RSSでイベント情報が発信されている.
観測点位置は,mapで提供されているが, KMLファイルの方が見やすい.
北東アジア地域GOOS(NEAR-GOOS)
日本海洋情報センター(海上保安庁・海洋情報部)

【オフライン連続データ】

津波に限らず,津波を観測可能な連続データをオフラインやオンラインで利用申請をするデータ

気象庁
気象庁の保有する検潮所や巨大津波計によって観測された津波の情報
ナウファス(全国港湾海洋波浪情報網:NOWPHAS)
国土交通省港湾局・各地方整備局・北海道開発局・沖縄総合事務局・国土技術政策総合研究所および港湾空港技術研究所によって構築・運営されている沿岸の波浪情報網の観測データ
DONET doi:10.17598/NIED.0008
防災科研の海底地震津波観測網のページの データダウンロードタブから,防災科研に移管した2016年4月以降の水圧データをリクエスト出来る. アカウントは,Hi-netシステムのものと同じ.
S-net doi:10.17598/NIED.0007
防災科研の海底地震津波観測網のページの データダウンロードタブから,2016年8月15日(S6は2017年4月13日)以降の水圧データをリクエスト出来る. アカウントは,Hi-netシステムのものと同じ.

【イベントデータ】

過去に発生した津波の観測記録

津波波形画像検索システム
東大地震研(2020.2.4現在停止中)
Water Level Data in Support of Tsunami Research (NOAA)
マイクロフィルムをスキャンした古い波形データもある. 例えば,Marigramsの"Search the collection"で, Location に Japan を指定して,"only records with images online" にチェックを入れて検索すると 日本の検潮記録も取得できる.

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